夏バテについて

今年も連日暑い日が続いておりますが、中には体がだるい、疲れがとれない、食欲がないといった、いわゆる夏バテの症状を感じている方も多いのではないでしょうか。また、今年の夏は例年に比べて暑いともいわれており、これから夏バテになってしまうことも十分に考えられます。夏バテの症状が起こる要因は様々ですが、主な要因としては以下のようなものがあります。 ①胃腸の機能の低下(食欲不振) ②ミネラルの不足(脱水症状) ③自律神経の不調 →冷房等による体の冷やしすぎ等 ここでは「①胃腸の機能の低下による食欲低下」についてご説明したいと思います。

まず、胃腸の働きを低下させてしまう主な要因の1つとして、冷たい飲み物の飲みすぎや、冷房等による体の冷やし過ぎが考えられます。体を必要以上に冷やしてしまうと、胃腸の働きを低下させてしまい、食欲の低下を招きます。食欲低下により、食事の量が減ってしまうと、体に必要な栄養が十分に摂取されず、これがさらなる夏バテを招くという悪循環に陥ってしまいます。 また、夏バテにおいて特に問題となるのが、ビタミンB1の不足です。ビタミンB1はご飯・パン・麺類などの糖質をエネルギーに変える働きがありますが、ビタミンB1が不足してしまうと、糖質がエネルギー源として効率よく利用されなくなり、疲労の原因物質である乳酸が産生されるようになってしまいます。なお、ビタミンB1以外にもエネルギーの産生に係るビタミン類があり、それぞれ異なった役割を持つため、いずれのビタミンについてもバランスよく摂取することが重要です。

エネルギーの産生・代謝に係るビタミン
名称 主な役割・機能性 豊富に含む食品
ビタミンB1

糖質の代謝、脳内の神経伝達物質を性状に保つ

いんげんまめ、えんどう、豚肉、うなぎ、ごま、
大豆、玄米

ビタミンB2 脂質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持 いわし、モロヘイヤ、糸引き納豆、レバー
ナイアシン アミノ酸・脂質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持 かつお、鶏ささみ、ひらたけ、しめじ、落花生
パントテン酸 糖質・脂質の代謝、コラーゲンの生成の補助 モロヘイヤ、レバー、たらこ、挽き割り納豆
ビタミンB6 アミノ酸の代謝、抗アレルギー作用 にんにく、まぐろ、鶏肉、ごま
ビオチン 糖質・分岐鎖アミノ酸・脂質の代謝 牛レバー、卵黄、豆・穀類
葉酸

アミノ酸の代謝、タンパク質の生合成、赤血球の形成

えだまめ、オクラ、レバー、ブロッコリー、
アスパラガス

ビタミンB12

アミノ酸・脂質の代謝、赤血球の形成、神経の機能の維持

しじみ、牛レバー、鶏レバー

なお、冷たい飲み物の飲みすぎには注意が必要ですが、適度に水分を摂取する必要はあります。成人男性が安静にしていたときの必要となる水分量は、約2.5リットルと考えられています。この2.5リットルの内、飲み物からは1.2リットルを摂取することが望ましいとされています。暑い夏の季節においては多量の汗をかくため、その分を考慮し、飲み物からの水分摂取を増やす必要があります。また、水分を摂取する際は、一度にたくさん飲むと体を冷やしすぎる原因になる他、胃腸にも負担をかけますので、コップ1杯程度の量をこまめに飲む方が望ましいです。

暑い日が続いてしまうと冷たい飲み物をつい飲みすぎたり、冷房を強くかけたりしがちです。しかし、飲み物を飲む時は氷を入れないで少しぬるめのものを飲む、冷房の設定温度を1℃上げるなど、些細なことから夏バテ対策を行うことが大切と考えます。

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