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冷え性について

猛暑が続いた今年の夏も終わったと思ったら急に涼しくなり、冬を感じる季節になりました。冷え性の方にとって寒い冬は悩ましい季節ではないかと思います。また、今年の冬は例年に比べて寒くなるともいわれており、冷え性の方には特に辛い時期となってしまうかもしれません。さあ、冷え症あなたはどんな対策をされていますか?

1.冷え性とは? 

多くの方を悩ませているその冷え性ですが、あまり病気として扱われていないため、明確な定義や基準等はありませんが、一般的には「手足などが常に冷たい状態、又はその体質」のことを示しています。
冬の冷え性では、外気温の影響により毛細血管が縮小してしまうことによって血液の流れが悪くなり、体の末端まで暖かい血液が届かないことが主な原因と考えられています。その他にも加齢による影響や筋力の低下なども冷え性の原因の1つとして挙げられます。なお、動脈硬化等の病気による血液循環の悪化が原因となっている場合もありますので、気になる方は病院で診察を受けることをお勧め致します。
冷え性が続くと頭痛や肩こり、不眠、風邪をひきやすくなる(免疫力の低下といった不調をもたらす可能性があります。たかが冷え性だからといって放っておかず、しっかりと対策をとる必要があります。しびれや痛みを感じたり、対策を行っていても手足の冷えが続いたりする場合は、病院で診察を受けた方がよいでしょう。

2.冷え性の対策の食材は?

冷え性対策として入浴後の保温などで血液の流れをよくすることも重要ですが、このような体の「外側」からの対策のみではなく、普段の食事から体を暖めるような効果を持つ食品を摂取するなど、体の「内側」からの対策も重要です。以下に冷え性改善効果が期待される食品・成分を紹介したいと思います。

2.1 生姜
生姜には体を暖める効果があるということは既に広く知られていますが、冷え性対策と生姜を食べる際には1つポイントがあります。生姜の体を暖める効果は生姜の辛味成分の1つであるショウガオール(shogaol)という成分によるものですが、この成分は加熱した後の生姜の方が多く含まれます。生姜は生のままでも強い殺菌作用による食中毒予防といった効果がありますが、冷え性対策として活用する際は加熱調理したものを食べる方がより効果的です。
2.2 ビタミンEが豊富な食品(卵、鮭、にら、ほうれんそう、かぼちゃ、油揚げ等)
ビタミンEには手足の冷えやしびれすなわち毛細血管を広げ、血流を良くする働きがあり、冷え性の要因である血流に大きく関わっており、さらに動脈硬化の原因の1つである酸化コレステロールの産生を防ぐ作用もあります。
2.3 ビタミンB1が豊富な食品(ごま、豚肉、えんどう、えのき、しめじ)
ビタミンB1には糖質をエネルギー(熱)に変える働きがあります。ビタミンB1が不足することで効率よくエネルギー(熱)が作られず、冷えやすい体となってしまいます。また、ビタミンB1以外にもビタミンB群はエネルギーの産生に係るものが多く、これらのビタミンを意識的に摂取することも冷え性対策として重要であると考えます。 2.4 にんじん、ごぼう、れんこん、いも類などの根菜類 
根菜類全般には体を暖める効果があるといわれています。普段の食事において、根菜類を2.1~2.3の食品と併せて取り入れていくことで、より高い冷え性の改善効果が望めると考えます。

上記に冷え性改善効果が期待される食品を照会させていただきましたが、これらを活用した料理としては、例えば豚肉の生姜焼き、鮭のきのこクリームソース、かぼちゃのそぼろ煮、豚汁などがあげられます。また、これから鍋料理も美味しい季節となります。上記の食品には鍋料理に活用できるものもありますので、できるだけ多くの食材を活用したいところです。

3.冬本番に向けて今から準備を

冷え性改善効果が期待される食品・成分を紹介させていただきましたが、上記のような食品のみを食べればいいというわけではありません。上記のような食品と、その他の食品を組み合わせてバランスの取れた食生活を心掛けること、そして適度な運動をすることも重要です。運動というと様々なスポーツやジョギングなど、時間がないとできないようなものを考えがちですが、家の中でも気軽にできるストレッチも冷え性に効果的です。冷え性の対策は日常生活において少し気を配るだけでもできるものも多いので、今の時期から対策を始めていき、冬本番に備えましょう。

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東洋ヘルスアカデミー
代表 高橋 雅人(薬学博士)


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